京都府北部綾部市黒谷町で作られる「黒谷和紙」の最大の特徴は「強さ」です。この和紙は非常に丈夫で破れにくく、長期保存にも耐えられるため、政府によって「日本一強い和紙」と認められています。
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日本一の強さを誇る黒谷和紙の種類
黒谷和紙には3種類の原紙がありますが、その中でもおすすめなのは黒谷紙(くろたにがみ)です。
黒谷紙(くろたにがみ)は、京都産の楮(こうぞ)のみを原料として作られたプレミアムな和紙です。この和紙は、京都府の指定無形文化財にも選ばれるほどの品質を持っています。また、厚みも2匁~16匁(もんめ)まで様々な厚みのものが作られており、和紙クラフトには非常に便利な産地です。その他にも黒谷和紙は原紙を加工した様々な和紙を作られています。
和紙の加工品を作るのに最適な「生漉大判もみ紙」
これは表面をこんにゃく糊で強化加工した、日本一強い和紙をさらに強化した加工和紙です。 糊やボンドを使って接着することができ、さらにミシンで縫うことも可能です。
ライト作りやラッピングにおすすめ!「雲龍紙(うんりゅうし)」
原料である楮(こうぞ)のすじを残し、独特なラインが特徴の雲龍紙です。 ライトや障子などに使うと、光が透過することで幻想的なデザインが浮かび上がります。
カラーバリエーションが豊富!「染紙(そめがみ)」
自分好みのカラーや独自のブランドカラーを作りたい場合は、自分で染めることもできますが、 黒谷和紙はカラーバリエーションも豊富に揃えており、安心です。また、ロット対応も行っているため、 大量生産にもご利用いただけます。
その他にもいろいろなデザインの和紙も販売されてますので見てるだけでも心が躍ります。
日本の文化遺産を、現代まで保ち続ける和紙の力。
黒谷和紙は大正時代に政府から「日本一強い和紙」として認められ、長期保存にも対応した優れた和紙です。 この和紙は、京都市の元離宮二条城の障子や、奈良県天理市の天理教本部の提灯など、さまざまな歴史的建造物の姿を保ち続けています。
また、ドイツで開催された世界の図書展で「世界で最も美しい本」としてグランプリも獲得されてます。 さらに、皇室から海外に送られるクリスマスカードにも使用されており、 その品質と強さは世界でも高く評価される技術として賞賛されています。
平家の落武者らが作った、和紙と共に歩んできた町「黒谷」
黒谷和紙が作られる、紙すきの里「黒谷」は800年前に平家の落武者が移り住み、生活の糧として和紙作りが始まったそうです。
この町は周囲は山々に囲まれ、平地は少なく冬には厳しい寒さに包まれます。この環境こそが紙づくりには適しており、この地に住む人々の
暮らしを支える産業へと発展されました。
そして、現在全国の和紙の産地が後継者不足は経営が困難な事から廃業せざるを得ない状況の中
紙と共にはじまり、紙と共に歩んできた町「黒谷」は今もなお、時代の変化も乗り越えながら県外からの作り手希望者も受け入れ
育てながら紙づくりの伝統を守り続けられています。
黒谷和紙の概要
企業名 黒谷和紙協同組合
和紙の名称 黒谷和紙
連絡先 0773 44 0213
住所 〒623-1018 京都府綾部市黒谷町東谷3
オフィシャルHP https://kurotaniwashi.kyoto/